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GOTTHARD-ライブ



いままで、ずっと想像してきました。もし、スタジオ録音そのままの演奏や音のライブがあったらそれはきっとつまらないものになるだろうなと。

でも実際にはそんなライブってありえないだろうなとも思っていました。

僕は、たまにある楽器が聞こえなくなって、アルバムを聞いていただけではわからなかったバッキングが聞こえた時とか、ボーカルのフェイクでそれがアルバムバージョンのメロディよりカッコよかった時とか、ちょっとした即興演奏とか、そういうのが好きで、ライブの醍醐味と思っていました。

しかしながら、このGotthardのライブは、まさにアルバムどおりの演奏と音が聞けたライブなのでした。

そして、それはとても楽しいものでした。ライブ後、ハードロック愛好家としてなんだかとても幸せな気分になりました。

9月18日渋谷のO-EASTで観ました。

Burrn!の藤木さんがコラムでGotthardのライブはすげぇと書いていたのを信じて行ってみたのですが、ほんとうに凄かったです。

あと、前日のThunderはここのところ毎度日本に来ていて、多分バンドとファンと主催者と、もしかしたらレコード会社と良い関係ができているようなので、今回パスしてもまたきっと観る機会があるはずと思えたのですが、Gotthardはちょっと怪しく感じたので、今回行くべきだろうなあと思ったのでした。もちろん『ドミノ・エフェクト』アルバムが良かったというのが大前提にあったのですが。

東京は1公演だけだったからか、O-EASTはとても混雑していました。僕はちょっとナメていたので、当日券でしかも遅めに行ったところ、観る場所がなかったです。

楽曲ですが、新作を中心に、その他のアルバムからも満遍なくやっているようでして、僕が持っている1st〜3rdの曲も何曲かずつやっていました。

興味をもたれた方のために書いておくと、彼らは上記に挙げたようなハードロックのルーツのバンドの影響を色濃く残しながらも、Bon Joviなどの大衆性も備えており、そうかといえば、ちょっと現代的なヘヴィなリフをやっちゃったりもする高性能ハードロック・マシンです。

基本的にはシンプルなハードロックの楽曲ですから、1枚アルバムを手にとり、それが気に入ったら、そのままライブに行っても、きっと知らない曲でも楽しめると思います。

音ですが、僕は全然良くない位置だったのに(ステージ向って右端のほうのだいぶ後ろ)すべての楽器がクリアに聞こえ、音量のバランスも良かったです。それも1曲目から。このライブに感じた唯一の、そして、超些細な不満と言えば、音量がもう少し大きければよかったのになぁということです。僕にとっては。

このO-EASTでライブを観るのは、2度目だったのですが、前回も音は悪くなかったように思いますし(確かHammerFallを)、音の良い会場なんでしょうかねえ。

ハコが横長で、一番後ろだったとしてもステージがそれほど遠くない親切設計です。

演奏については、個々のメンバーもそうですし、グループとしても全然乱れません。ものすごく息のあった演奏です。本当にアルバムを大音量で流して当て振りしているかのような錯覚に陥りました。

まあ、ずっと前に観たThunderのときもすげぇライブだと思い、後日Thunderのライブ盤をいくつか買って、ライブの興奮に浸ろうとしたら、生で受けた印象とだいぶ違った経験があるため、冷静に聞けばそうでもないのかもしれませんが。

細かいところで凄いなあと思ったのは、バッキングボーカルのハーモニーが完璧だったことです。同じ音を出すコーラスでなく、ハモりもみっちり練習してある感じでした。他のメンバーも歌がふつうにうまそうです。

それから、本当はできて当たり前なのですが、ライブだと結構怪しくなるバンドが多いので、それらと比べるとツインギターのハモりも良かったと思います。

複雑な楽曲を中途半端に再現されるよりは、シンプルな楽曲を完璧に演奏してくれるほうが楽しいですね。

ミドル・テンポの'Let It Be'というちょっとAOR的ともいえるような曲を聞きながら、ベースがよいグルーブでとても心地良いことに気付きました。実際、このミドル・テンポの曲で身体を揺らしているオーディエンスがとても多かったことがなによりでしょう。

全体的に、ベースがしっかりとハードロックのグルーブを担っているので、このグループの演奏は心地良く聞こえるんでしょうね。あまり複雑なことをしている印象はないのですが、やっぱりベースはグルーブが命ですよね。と、最近アマチュアの活動から引退した元ベース・プレイヤーは思いました(私)。

これと対極だなぁと思い出したのが、Dream Theaterのライブで、ベースがテクニカルなことをやっている風なのに音があまり聞こえず、結局グルーブ面でバンド全体としてマイナスになっているのでは、と。とくに1度はジョン・マイアングの正面3列目ぐらいで観たのに、音がよく聞こえなかったため、なんだかなぁという感じです。


Gotthardのライブの話題に戻りまして、セットリストですが、流れが途切れず飽きない構成になっており、濃密なライブでした。バラードやミドルテンポの曲を要所にはさみながらも、あくまでもハードロックバンドとしてのノリを重視しているような印象を受けました。

そして、評判どおり、シンガーのスティーブ・リーは凄かった!

'One Life,One Soul'というバラード曲があるのですが、ちょうどライブに行く前に、なんてありがちな曲だろうとか言いながら聞いていたのです。なのにライブで、この曲におけるスティーヴ・リーの歌を聞いて、つい泣きそうになりました。いや、泣きました。特にアルバムと比べて絶唱というわけでもなく、アルバムどおりに歌っているのですが、やはり、生だと素晴らしさが違います。アコギをバックに歌われる楽曲です。これはライブでは強力でした。

スーパー・シンガーの人たちでも、ライブでは、しっかりとエフェクトをかけたりして、ときに邪魔に思えることがあります。

僕が観たなかではロニー・ディオとグレン・ヒューズがそうでした。どちらも特に調子が悪そうにも思えなかったので、なんで、こんなエフェクトかけるのさ、と思いました。とくにグレン・ヒューズのシャウトにエコーがかかっていたのは悲惨でした。

でも、このGotthard、スティーヴ・リーの場合は極めてナチュラルに聞こえました。ナチュラルに聞こえても実際には、なにかエフェクトを通している可能性はあると思いますが、少なくともうっとうしく感じさせられることはなく、本当に歌を堪能できました。

この人もまた、フルパワーで歌えばもっと凄いことにもなりそうという、そんな余裕を感じさせながら、最後まで安定した歌でした。やはりその後もツアーが続くプロとしての心がまえなのか、ライブだからといってシャウトが激しくなったりということはありませんでした。

あー、'Downtown'が聞きたかったなぁ。でも'Mountain Mama'とかやってうれしかったあ。

というわけで、古き良きハードロックがお好きで、そしてまた彼らの来日の機会があれば、是非ご覧になることをお薦めします。


DEEP PURPLEやWHITESNAKEがお好きなら・・・
ゴットハード

'Hush'をカバーしています。ライブでもやっていました。

LED ZEPPELINがお好きなら・・・
ダイアル・ハード


LED ZEPPELINの'Rock and Roll'のカバーをやっています(ライブ音源)。


上記を踏まえ、より大衆的であったりヘヴィだったりもする以下の名作も・・・
G.

ドミノ・エフェクト


これ以外のアルバムを僕は聞いていませんが、よりソフトなアルバムもあるようですね。

あと、ベストもあるみたい。ライブを観て彼らのメロウな側面にも興味が湧いてきました。
ワン・チーム・ワン・スピリット-ザ・ヴェリー・ベスト
ワン・ライフ、ワン・ソウル(ベスト・オヴ・バラッズ+1)


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2007年09月23日-01:02 │Comments(0)TrackBack(0)clip!

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